確定申告の計算が終わって納付する税金が計算できたあとは、その税金の納税が必要です。
キャッシュレスの時代になり、納税方法は↓のとおり多種多様な方法が認められています。
- 振替納税
- ダイレクト納付(e-Taxによる口座振替)
- インターネットバンキングやATMで納付
- クレジットカード納付
- スマートフォンアプリ納付
- QRコードを利⽤したコンビニ納付
- 窓口納付
- 税務署で納付
今回はこのなかから、譲渡所得の確定申告のときに採用すべきオススメの納税方法を3つ紹介します。
- 銀行で納付
- 口座振替(振替納税)
- クレジットカードで納付
納税方法の詳細まで解説していますのでぜひ参考にしてください。
銀行で納付
銀行・郵便局で納付する方法です。銀行に出向く必要がありますので平日動ける人向けの方法です。
1、税務署所定の納付書を入手する
まずは税務署所定の納付書の準備が必要です。
納税をする銀行・郵便局に納付書があるか事前に確認しておきましょう。
納付書が銀行にない場合には近隣の税務署に取りに行く必要があります。
2、納付書に納税額などを書き込む
納付書が手に入ったら納税額などの記載事項を書き込む必要があります。
銀行・郵便局では書き方を教えてくれません。事前に書き込んでから持っていきましょう。
納付書の記載箇所・記載事項は↓のとおりです。
3、銀行・郵便局に行く
納付書が書き終わったら銀行・郵便局に行き納税をしましょう。
コンビニでは取り扱えませんので注意してください。必ず銀行・郵便局に納付書を持参しましょう。
口座振替(振替納税)
所得税は銀行口座から引き落としにすることができます。
1、銀行口座の確認
まずは銀行口座を確認しましょう。
口座は本人名義の口座のみ使用することができます。
屋号つきの口座や家族など他人名義の口座は使用できませんので注意しましょう。
また、ネット専用銀行は利用ができない場合があります。利用の可否については、あらかじめ取引先の金融機関へ確認しておきましょう。
2、振替納税依頼書に記入、銀行取引印の押印
↓の書類を印刷して必要箇所に記入し、銀行取引印を押印しましょう。
記載方法は↓のとおりです。
①納税者の情報
対象となる納税者の氏名・住所・電話番号などの情報を記入します。
②銀行口座の情報
口座振替をしたい銀行口座の銀行名・支店名・預金種類・口座番号を記入します。
ゆうちょ銀行の場合には口座番号ではなく『記号番号』をご記載ください。
記号番号は通帳の裏表紙の左上に記載があります↓
③記入した年月日
記入した年月日を記入します
④銀行取引印を押印
対象となる銀行の取引印を押印します。不鮮明だと提出しなおしになるのでしっかり押印しましょう。
3、3月15日までに所轄税務署に提出
記入が終わったら所轄税務署に提出します。
記入が終わった申請書をコピーして返信用封筒をつけておくりましょう。
そうすると、収受日付印を押して1部は返却してくれます。
コピーを送る義務はありませんが、控えがあると申請した証明になるので安心です。
なお、税務署の管轄は国税庁のトップページから郵便番号を入力して検索することが可能です。
提出期限は3月15日までですが、書類の不備などに備え事前に提出するようにしましょう。
4、口座の残高不足に注意
例年4月中旬から下旬に口座から自動引落となります。
引き落としのご案内は郵送されませんので、自身で提出した確定申告書の納税金額を確認して口座残高をチェックするようにしましょう。
仮に残高不足となった場合には、3月16日からの延滞税を支払う必要が生じますので注意しましょう。
クレジットカードで納付
クレジットカード支払の機能を利用して納付する方法です。
インターネット上で手続きするため夜間休日を問わず、24時間いつでも利用できます。
クレジットカード納付の注意点
デメリットは決済手数料がかかること
クレジットカード納付のデメリットは決済手数料がかかること。
納付税額1円~10,000円の場合83円の手数料がかかります。以降も10,000円を超えるごとに83円の決済手数料(税込)が加算される仕組みです。
納付税額と手数料の対応表(一部抜粋)を作成しましたので参考にしてください。
手数料がかかる反面、クレジットカードのポイントをもらうことができるので、もらえるポイントと決済手数料を天秤にかけて利用を判断する必要があります。
利用できるクレジットカード
以下のいずれかのマークがついているものです。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
- TS CUBIC CARD
その他の注意点
領収証書は発行されない
クレジットカード納付の場合、領収証書が発行されません。どうしても領収証書がほしい!という人はクレジットカード納付はやめましょう。
税務署や銀行ではクレジットカード納付はできない
クレジットカードによる納付は、「国税クレジットカードお支払サイト」を通じてのインターネットを利用した納付手続となります。
税務署や銀行にクレジットカードをもっていっても取り扱えませんので気をつけましょう。
1、国税クレジットカードお支払サイト
「国税クレジットカードお支払サイト」で手続きしていきます。
入力にあたり作成済の確定申告書が必要になりますので申告書を準備してから手続きを進めましょう。
2、利用者情報の入力
利用者となる氏名、住所、電話番号を入力します。
整理番号は空欄でOKです。
納付先税務署は申告書を提出する税務署名を入力しましょう。
納付税目は『申告所得税及復興特別所得税』を選択しましょう。
3、納付内容の入力
納付税目を『申告所得税及復興特別所得税』に選択すると画面が下に伸びます。
入力画面が出てきますので↑のとおりに入力します。
4、クレジットカード情報の入力
利用するクレジットカードの情報を入力します。
納付手続完了メールは空欄でもOKですが、納付完了メールの送信先アドレスなどを入力しておくことをオススメします。
5、手続き内容の確認
入力した内容の確認をしましょう。
納付手続を行った後で手続の取消しなどはできませんので、入力内容をしっかりチェックしましょう。
「納付」ボタンを押すことで、納付手続が確定します。
確定後、納付手続の完了ページが表示されます。必ず表示画面を印刷して保存しましょう。
(クレジットカード納付の場合、領収証書が発行されないため、この表示画面が納税の証明となります。)
その他の納税方法をオススメしない理由
税務署で納付
確定申告時期の税務署は常に混雑しているためオススメできません。
混雑をいとわないのであれば所轄税務署に現金を持参すれば税務署で納付できます。
スマホアプリ納付
PayPayなどのアプリで納税することができるのですが、納税額が30万円以下のみが対象となっています。
譲渡所得の納税は30万円を超えることが多いと思われるため詳細の説明を省いております。
コンビニQR納付
申告書とともに納付用QRコードを出力し、コンビニで納付する方法です。
スマホアプリと同様、納税額が30万円を超えると利用できないため譲渡所得の納税にはそぐわないことが多いです。
まとめ
譲渡所得の確定申告のときに採用すべきオススメの納税方法の手続きの流れについてお話しました。
- 銀行で納付
- 口座振替(振替納税)
- クレジットカードで納付
それぞれ納税までの流れが異なります。まずはどの納税方法を採用するか検討し手続きの流れを押させておきましょう。
納税が完了するまでが確定申告です!期限ギリギリにならないようになるべく早めに準備を進めましょう。
ともの税理士事務所からのお知らせ
当事務所では相続税対策、不動産税務についての有料での個別相談を承っております。
コース名 | 料金(消費税10%込) |
40分コース | 19,800円 |
90分コース | 29,700円 |
180分コース | 49,500円 |
初回から相談料をいただくかわりに、お客様のお悩みに正面から向き合いオーダーメイドでアドバイスを提供します。
(相談後、他のサービスをご契約いただいた場合には、当該サービスの報酬から相談料を値引きしております。)
現在のご状況や困っていることなど可能な限り詳細にご記載をいただくと適切なアドバイスが可能です。
困っていることがわからない、、、という方でも対応可能ですのでご安心ください。
その際にはお話を聞かせていただきながら問題点の整理を手伝います。
ご興味がある方はこちらからお問い合わせください。